あるべき味

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ロンドンの治安の悪いエリア

今ロンドンに滞在している。ロンドンといえば地下鉄だが、二階建てバスも有名だし、もちろん電車もある。さらには水上バスもある。

 

先日はバスで移動した。地下鉄や電車を使っても大きく所要時間が変わらなかったから。ちょっと治安の悪い地域を途中通ることはそこまで気にならなかった。

 

行きのバスでは、確かに身なりからして少々貧困層らしき人々が途中からたくさん乗ってきて、盗難に気を付けようと思ったくらいだった。

 

帰りのバスではちょっとした騒ぎがあった。Elephant & Castleという最近はちょっとおしゃれエリアもでてきているけれど治安が悪いと知られているエリアの駅前から、黒人の体の大きな男性が乗ってきた。

 

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Elephant & Castle

乗るなり、なぜか通路に散乱していたスナック菓子を、前を歩くもう一人の黒人男性に蹴り上げている。大きな声で罵りの言葉をかけている。何があったのかはわからない。

 

そのとき、同じところから乗車したヒョウ柄を着た黒人女性が、「No war. Love and peace.」と繰り返し二人に語り掛けた。

 

それでも喧嘩はおさまらなかった。後方に座っていた他の黒人女性が、バスの運転手に向かって、なんとかしろと大きな声で伝えた。バスの運転手は何もしない。

 

その後しばらくして、その黒人女性は立ち上がってバスの運転手のところまで歩いていった。「大きな声で騒いでいる人がいたら・・・」と言いかけたら、「なんだと?」と問題の黒人男性が反応したが、「私は運転手と話しているんだ!」と怯まない。

 

そのエリアで暮らす女性たちには、割ともめごとは日常茶飯事なのかもしれない。けれど、その勇気に私は驚いた。男性も女性には手を出さなかった。

 

その後運転手に何か言われた問題の男性は、逆上し、足で大きな音を鳴らしたりして脅していたが、バス中ほどのエリア(ベビーカーや車いすのエリアがある)にやってきて立っていた。するとそこに、杖をついた50代くらいの白人男性がやってきて、角によりかかった。一人になりたかったのだろう。その人に向かって「座れよ!」と怒鳴りながら、顔を近づけて睨みつける。

 

その杖の男性は結局椅子席に腰かけることになった。先に降り、バスのドアが閉まったあとに、問題の男性に中指を立てていた。身の安全が確保されてから、こんなことするのは、女性たちの態度と比べたら情けなく感じてしまう。

 

あっちこっちにかみついた男性は目的地に着いて降りていった。これもPeckamという治安の悪いエリア。

 

喧嘩の間、どこの国出身かまったく見当のつかない、前歯のないアジア系の顔立ちのおばあさん(南米っぽいかな)が、知り合いと目くばせしながら、にやにやしてやり取りをみていた。

 

そんな状況に慣れていない私はハラハラし通しだった。怖いので途中下車しようと思ったが、好奇心が勝ったのですべて見届けてしまった。

 

ちょっとバスは経由地を考えた方がいいかとは思う。

 

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