あるべき味

イタリア・イギリス・ドイツ・日本でみつけた、どまんなかの味とへえー!を紹介

最後の晩餐 最有力候補「丸鶏のスープ」

私のおふくろの味は、丸鶏のスープ。もともとは、満州に暮らしていたことがある祖母がつくっていたもの。祖母の存命中につくりかたを尋ねることはなく、こんなかんじかな?と再現してみたそうだ。
 
母は一度、つくったものを伯父にも食べてもらい、アドバイス通りに微調整した。いまは、ほぼ当時のままのレシピだろうと胸を張る。
 
見た目は少しグロテスクだけれども。私には、たまらない光景。
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つくりかた自体はとても簡単。少し根気はいるけれど。そして私はつくっていないけれど。
 
丸鶏を買ってきて、鍋に入れる。上から、昆布、わかめ、水、塩を入れて、6時間ほど煮込む。仕上げにたらーっと醤油を垂らし、少しぐつぐつさせたら出来上がり。
 
1日目は澄んだスープであっさり。
 
翌朝、これをまた朝、晩に食べるために都度火にかけていく。するとだんだんスープが白濁してくる。
 
5日くらいで食べ終わるが、2日目、3日目が特に食べ頃におもう。
これは3日目の朝の写真。
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天下一品ラーメンのスープと似ている。だからあのラーメンが好きなのかもしれない。
 
うまみはスープに移るので、スープばかりを取ってしまいがちではある。そのまま飲むのがベスト。ごはんにかけてもおいしいのだけれど、多少味がぼんやりしてしまうのは否めない。
 
トロトロに溶けた海藻類をつるつるっとすすって噛まずにのむのもいい。
 
肉は丸鶏なので、いろいろなパーツをたべられるわけだけれど、やはうれしいのはもも肉をほぐすとき。大切にしているのは軟骨。これを無駄にしないように齧りとるといいことをしている気になる。
 
このスープをネットで調べると、昆布やわかめと鶏肉を合わせるのは韓国のよう。中国のレシピかとおもっていたけれど、祖母はむこうで知り合った韓国人から学んだものなのか?いまとなっては調べようがない。
 
それでも、大好物であることは変わりなく。いまのうちに必ず自分のものにしておきたい味。
 
 

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